カフカ『巣穴』57

フランツ・カフカの短編小説『巣穴』を翻訳していくtheLetterの第57回です。
頭木弘樹 2026.09.25
サポートメンバー限定

●翻訳のつづきです

 もし自分の身の安全を守るという目的のためだけに巣穴をつくったのだとすれば、それは割に合わない仕事だった。当てが外れたというほどではないものの、とほうもない労力に比べて、そこまでの安全は得られていない。少なくともわたしの実感としてはそうだ。これを認めるのは非常につらいことだが、認めざるをえない。なにしろ、目の前の出入口が、わたしを入れることをかたくなにこばんでいるのだから。巣穴をつくったのも、巣穴の持ち主もわたしだというのに。

●自分の門なのに入れない

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、260文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』60
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』59
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』58
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』56
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』55
誰でも
ついに出ます🔖『カフカの『変身』をすごくゆっくり読む』予約開始です!
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』54
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』53