カフカ『巣穴』18

フランツ・カフカの短編小説『巣穴』を翻訳していくtheLetterの第18回です。
頭木弘樹 2026.06.14
サポートメンバー限定

●翻訳のつづきです

 では、ここをつくり直すべきなのだろうか? わたしは決断をためらい、先延ばしにしている。おそらく、ずっとこのままということになるだろう。つくり直すにはひどく手間がかかるし、そのことを別にしても、ここでの作業は最高度に危険なのだ。巣穴をつくり始めたころなら、ここはわりとおちついて仕事のできる場所だった。他の場所に比べて、とくに危険が大きいということもなかった。しかし今では、ここでごそごそしていれば、巣穴があることをわざわざ教えるようなものだ。だから、もうつくり直すことはできないのだ。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、316文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』33
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』32
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』31
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』30
誰でも
シオランを知っていますか?
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』29
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』28
サポートメンバー限定
カフカ『巣穴』27